ロンドン市場は円買いの動きから始まった。米株先物が軟調だったことで欧州株も売りが先行した。また、レバノンからイスラエルへロケット弾が発射され、イスラエルが砲撃で応じたとのニュースが流れたことも、リスク回避的な動きから円買いを助長した。
  
  ドル円は92円台前半から91円台半ばまで軟化し、東京市場午前の高値から1円以上の下落幅となった。クロス円も同様に下げ、ユーロ円は125円台後半から124円台前半、ポンド円は139円近辺から137円台前半まで売られた。欧州株が下げ渋ると円買いの勢いは衰え、ショートカバーの動きもみられた。しかし、全般的には株式の上値が重いことから円売りの動きは限定的に留まった。
  
  注目の英政策金利は、50bpの利下げで1.50%と発表された。利下げ幅が比較的小幅に留まったことでポンド買いの反応が強まった。ポンドドルは1.50台半ばから1.52台後半まで、ポンド円は138円近辺から140円手前まで急騰した。ユーロポンドは0.90割れから一気に0.89割れまで急落した。これに加えて、米小売大手ウォルマートの業績見通し下方修正が米株売りを誘い、各主要通貨にもドル売りが波及した。ドル円は91円台後半から91円台前半へ下落。ユーロドルは1.35台半ばから1.36台前半へと上昇した。
  
◆欧州経済の鈍化を示す指標相次ぐ

  ユーロ圏経済指標はいずれも景気の弱さを示した。ドイツの11月貿易収支および経常収支はいずれも前回から黒字幅を大きく縮小した。世界景気の悪化のよる輸出の鈍化が主因。また、スイスの12月失業率は季調済データが2.8%と11月から0.1%上昇した。さらに、12月消費者物価指数は前月比−0.5%、前年比+0.7%と伸びの鈍化が鮮明だった。12月消費者信頼感はマイナス30と前回および予想より悪化した。12月業況判断指数もマイナス3.17と統計開始以来の最低水準を記録した。また、11月の失業率も7.8%と10月から0.1%の悪化だった。尚、第3四半期GDP確報値は速報値と同水準だった。
  
◆原油先物、中東情勢で不安定な動き

  原油先物が神経質に振れた。序盤、中東のニュースで買われたが、株安が進行すると前日比マイナス圏へと反落した。カナダ円は77円台前半から一時76円を割り込んだ。ただ、レバノンのロケット弾攻撃の続報が流れると原油は再びプラス圏へと持ち直すなど、神経質な動きをみせるとカナダ円も下げ渋った。ただ、前日のNY市場で原油が大幅安となったことが重石となりカナダ円の上値を押さえていた。
  
◆英中銀声明、世界景気は異常な急減速

  英中銀は市場の大方の予想通り政策金利を50bp引き下げて1.5%とした。同水準は英中銀設立以来の最低水準となる。英中銀声明では、世界景気は異常な急減速となっている、金融緩和・ポンド安、インフレ低下が景気の刺激に、CPIが目標の2%を下回るリスク、企業および消費者の信頼感の低下が顕著、などと述べられた。(情報提供:Klugクルーク)
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